発達についてはじめて医療機関を受診するとき(こども)
言葉のこと、コミュニケーションのこと、他のお子さんとの関係のこと、学習のことなど、お子さんの発達に心配なことがあるときには、発達の特徴を知ることで、お子さんへのかかわり方や教え方のヒントを得ることができます。お子さんの発達の特徴に合わせたかかわり方をしていくことで、より良い発達を促すことができ、二次障害の予防につながります。
お子さんの発達の特徴について把握をしたい、発達障害かどうか診てもらいたいというときには、医療機関を受診するのが一般的です。診療科は、多くの場合、小児科・小児神経科または児童精神科です。通常の診療枠とは別に、発達外来などを設けている医療機関もあります。受診先を探す際には、静岡県が公表している「発達障害を診療可能な医療機関に関する情報」が参考になります。
※発達障害の診断ができる医療機関を受診する前に、かかりつけの小児科で相談する人もいます。
初診の予約について
発達の特徴について診療ができる医療機関の多くは、予約制です。受診を希望するときには、それぞれの医療機関の定める方法で、初診の予約をする必要があります。
※医療機関によっては、かかりつけ医等からの紹介状(診療情報提供書)が必要な場合があります。
予約の際に聞かれること(例)
- 氏名
- 年齢(生年月日)
- 症状(いつ頃から、どんな状態か)等
予約までの期間について
現在、発達の特徴について診療ができる医療機関は多くないため、医療機関によっては、予約までに数か月程度かかる場合があります。
受診に向けた準備
幼少期の発達の様子について情報を整理する(メモにまとめる)
お子さんの状態を把握するためには、乳幼児期の発達に関する情報が大切です。乳幼児健診での指摘事項や、他のお子さんとの関わり、集団参加の状況などについて、まとめておくと役に立ちます。
発達の様子や心配に思っていることについて、箇条書きでメモにしておくのも1つの方法です。A4用紙1枚程度にまとめたメモを、医師に渡す方もいます。
初診日をむかえたら
診察の待ち時間について
予約をしていても、多くの場合、診察までの待ち時間があります。必要に応じて、お子さんが安心して待ち時間を過ごせるようなアイテムを持参すると役立ちます。
※どうしても待つことが難しい場合や、特別な配慮が必要な時は、予約の際や受付時に申し出るとよいでしょう。
もちもの
必須
- 健康保険証
- 予約時に医療機関から指定されたもの
持っている方
- 紹介状(診療情報提供書)
- こども医療費受給者証
- おくすり手帳
- 発達の様子がわかるもの(母子手帳、過去の心理検査の結果のコピー、テストの答案やノートなど)
必要な方
- 発達経過や心配に思っていることをまとめたメモ
- 待ち時間を過ごすためのアイテム